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メキシコの警察訓練学校に着いた。

Fernandoが校門前にて、車の中で手続きを済ませ、敷地内に入っていく。
俺はビデオカメラを持ち 「Puedo?(英・『Can I ?』)」 (ビデオとっていいの?)
と言うと、Fernando は 「offcourse」 とサラッと一言。
「もちろん」・・か。 「もちろん」 良いのか・・・機密機関とかじゃねぇんだ・・
ほんと日本じゃ考えられねぇ・・

校内では見た感じ18~20歳前後の男女が訓練している。

Fernando 「They are "POLLOS".」
俺 「"POLLOS"?」
Fernando 「Yes."POLLOS".」

"POLLOS"・・・ポジョスって・・”鶏肉”じゃねぇの?

Fernando 「They are "POLLOS". no chicken. Brave.」

あ~・・・こんがらがってきた。
この"no chicken"は 「”腰抜け”じゃないよ。」 って意味だよな・・・

まぁ察するに、"POLLOS"ってのも”雛”とかそういう意味で
”警官の卵”的な意味なんだろうな。


俺 「How old...(are they)?」 ( (彼ら)何歳? )

Fernando 「Not "old". they are "POLLOS".」 ( ”老いて”はいない。彼らは雛だ。)


通じてねぇw 


Fernando達も8年前に半年ほど通ってたらしいよ。
敷地内にはプールとグラウンドがあるんだ。ほんと日本の普通の学校みたいな感じだったよ。

グラウンドでは筋トレしてたり、格闘訓練をしてたり
あとは小銃構えてたり。(撃ってはいなかったけど。)

で、建物の前に名前が、ずら~っとプレートに彫ってあるんだ。
それを見て Fernando が言う。

Fernando 「They are dead police...police in mexico is dengerous...like that...」
俺 「・・・」

で、何だか小さな花輪が一つ飾ってあってね。Fernando がそれを指差して、

Fernando 「Today.One dead police...」

言うわけだよ。
どうやら警官が一人死ぬと、花輪が一つ飾られるらしい。

で、建物に入って、現大統領とか、校長とか、指揮官の写真が飾られてるわけだ。
それをビデオにとると俺たちは更に奥へと入っていった。

Fernando と Martin は恩師に挨拶し、それと同時に俺も紹介された。
つ~か・・・なんか年輩の・・・すげぇ偉い人なんじゃねぇの・・?
って人に俺は紹介されて 「Mucho gusto(初めまして)」 なんて挨拶して握手してんだよ。
有りえねぇ・・・日本人初めてじゃねぇの?こんなとこ入ったの。

で、Fernando は訪問理由みたいなのを紙に書いた。
左利きのFernando の ペンが『Kensuke Kondo』っつ~俺の名前を書いている。
入隊させられるのかと思ったよ。
まぁそれはそれで面白いけどな。

ず~っとビデオ回してたんだけど、一人だけ撮影拒否をされた。
俺は 「あっ・・ペルドン(すみません)」とカメラを下げて道を進むと
Fernandoに耳打ちされた。「He is ゲイ・・・」
怖いなぁ、勘弁してよw 眼鏡かけた白衣の先生。

んで、まぁいろいろ見学してる時に Martin が首から下げてるものが気になったんだ。
なんだろう・・寛永通宝?みたいな、日本の硬貨をぶら下げてる訳だよ。
聞くところによると、Martin は以前、日本人の女の子と付き合ってたんだと。
んでそのヨーコさんからもらったプレゼントなんだって。
漢字が4つ書いてあって。なんだったっけなぁ・・『光』・『通』・あと忘れたw
「どういう意味なんだ?」って聞かれたから"light","pass"とか紙に書いてあげたんだが、
まぁその・・外人さんが喜びそうなプレゼントだよね。
Martin 「良い意味なのか? これは
 ブードゥーの呪いの道具
 じゃないのか?」
・・・まぁこんなもんだよ。
地球の裏側からみた日本のイメージはw
呪いの道具なんてプレゼントする訳ねぇだろw

一通り建物内をみて回って(おもしろいもんは無かった。)
外に出たんだ、
でね、鼓笛隊がいてね。練習してたんだけど・・・
Fernando と Martin がなにやら「あいつの為に一曲やってくれ」って
俺の為に頼んで くれちゃってんだよ・・・w
で・・・OK出ちゃってんだよ・・

で、俺は鼓笛隊の真正面に立ってビデオを回してるんだ。異様な光景・・・
間違いなく、これから一生無いな・・こんなことw

んで、叩き始めたんだけど、すげ~微妙な演奏・・・
つ~か「こいつらやる気無ぇなぁw」
なんて思ってたら、上官もそう思ったらしく、怒り出しちゃってんだよw
「ノーミスでやれっ!! 完璧にだっ!!」 みたいなこと言ってんだよw
い~よ、も~。俺を何様だと思ってんですかw

んで、演奏しなおしっすよw
やりなおした演奏も完璧って感じじゃないけど、
とりあえずクオリティの高い演奏がされた。
つ~か、どこで終わりなんだか全然わからんかったけどw
俺は 「Muchas gracias!! ドーモアリガトーッ!!」っつってその場を後にした。
太鼓叩いてた背の低い女の子、かわいかったなぁ・・

んで、次にFernando がニヤニヤしながら「Martin が訓練生時代に彼女とイチャついてた場所に行こう」
みたいなこと言って、”バランカ”ってとこに連れてってくれることになったんだ。

”バランカ”ってなんだろうなぁ・・・なんて考えながら歩いていると、Fernando が小屋を指差した。
Fernando 「あそこで SEXO するんだよ。人が来ないからね。」 なんて言ってるんだ。
俺は「へ~。じゃあ、あそこが”バランカ”ってやつなんだなぁ」
なんて勝手に思ってたんだけど、小屋を通り過ぎた。
んで裏山に来て、Fernando が
「ここが”バランカ”だ。」
だってw

ただの草むらじゃねぇかっ!!
アオカンかよっ!!w


そりゃ病気が多いわけだ・・
あっちじゃ AIDS(エイズ) のことを "SIDA(シダ)" って言うらしいぜ。
メヒカーナは SIDA いっぱいらしいぜ。あぶね~あぶね~。
プロスティトゥータ(売春婦)なんて絶対買えねぇ。


んで、また歩き出して、今度は草が敷き詰められた独房みたいなところを紹介された。

Fernando 「Martin... in this room with his girlfriend.」

とか言うわけだ。なんつ~か、まさに”豚小屋”だったから、
俺は 「あ~。Martin のガールフレンドって、”豚”のことだったんだ。
そりゃ普通の思い出もあるよな。メキシカンジョークねっ!!」

なんて思ってたら
Fernando は言葉を続けた。

「then...I close the door.Martin...
Nnn!! Nnn!!」(腰振ってる)


やっぱりセクソかよっ!!
つ~かまたセクソかよっ!!


ったくしょうがねぇなぁ・・・メキシコ人はよぉw


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