2/17-② Hasta Luego

食事を終えた俺たちは、広げっぱなしだった荷物を詰めにホテルへ戻った。
Fernando にはホテルのロビーで待ってもらって、15～20分かけてチェックしながら荷物を詰め込んだ。
ギター担いで、パンパンのボストンバッグ（これがクソ重てぇ）もって
ウェストポーチつけて、更に日本からは何も入れないで持ってきたショルダーバッグすら、いっぱいだった。

で、チェックアウトを済ませ、Fernando と一緒に空港へ向かった。
Fernando がそのクソ重てぇボストンバッグを持ってくれた。ほんとに・・ほんとにいいやつだ。
あまりの重たさにメトロの駅までタクシー使ったんだがｗ　（５００メートルくらい？もっとかな？）



んで、メトロに乗って、空港近くの駅まで行き、乗り継ぎバスに乗って、空港に着いた。


Fernando ｢俺は日本人の彼女を持つかもしれない。｣

俺　　　｢ははは、そりゃいいね。｣

Fernando ｢でも心配だ。日本人は真面目だから。ケンスケはそうでもないけど。｣

俺　　　｢はは・・そうだね、いきなりこんだけ はっちゃけてる日本人少ないかもね。
　　　　　でも、メキシコに旅しにくる女の子だったら、きっと垢抜けてる子が多いよ。
　　　　　だって、真面目だったら、きっとメキシコを危ないと思っちゃって旅先に選ばないもんｗ｣

Fernando ｢なるほどね。｣

俺　　　｢日本に帰ったら、すげぇいい奴に出会ったって言っとくよ。｣

Fernando ｢頼むよ。『強くて』｣

俺　　　｢『強くて』｣

Fernando ｢『おもしろくて』｣

俺　　　｢『おもしろくて』｣

Fernando ｢『やさしくて』｣

俺　　　｢おうおう。あと『ラテンアメリカタワー』なｗ｣

Fernando ｢ははは。｣



そうこうしているうちに空港に着いた。
ロビーで、Fernando の最後の挨拶をビデオカメラに撮った。｢アミ～ゴォ～｣なんて肩組んでな。

んで、航空券のチェックを荷物を預けるカウンターへ。
ほんとにここで Fernando とはお別れだ。


俺　｢ほんとに楽しかったよっ！！
　　また来年の２月に会おうぜっ！！｣

Fernando ｢おう、待ってるよっ！！｣

俺・Fernando　｢Hasta Luego!!｣


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2/17-③ TEQUILA

Fernando...本当にいい奴だった。
俺は Fernando と別れると、搭乗券を見せるカウンターに並んだ。

どうやら機内に持ち込める手荷物は２つだそうだ。
どれも紛失は怖いし、出来ればバゲージクレームはめんどくさいから、全部持っていたかったけど、
そうはいかない。つーかあんなクソ重たいバッグは預けないと身動き取れないしな・・
バッグは預けるとして・・・ギターと、ビデオカメラ入りのウェストポーチ、スナック菓子が大量に入ったショルダーバッグ。
預けるならどれだろう。
一番価値を感じないのは お菓子の入ったショルダーバッグなんだけど、
行きに、機内に預けたバッグに入れておいたドリトスの袋が気圧でパンパンになってたからなぁ・・ｗ
手に持ってれば ちょっとは防げるかなと思ったんだ。あと気圧の影響うけたら まずいのは
SEXO FERIAで買ったコンドームなｗ　シャレにならんｗ
土産であげた人、一応手荷物で持ってきたけど、使うとき覚悟してｗ

んで、それを悩んでたら、なんか『ショルダーバッグにウェストポーチごと突っ込めば１個の荷物としてみてくれる。』ってことで
その三つの荷物を持って行くことにＯＫが出たんだ。
よかったよかった、それでも明らかに大荷物だが、安心ちゃあ安心だ。



で、飛行機の離陸までは１時間くらい残ってたから、空港内を見て回ることにした。
アレ買ってないもん。
メキシコでアレったらアレっしょ。





テッキ～～～～ルァァァァ！！　ドン・フリオだってさ。




あとこれビリヤード場の人に土産で買ってった。



葉巻も買ったはずなんだけど、帰ってきてから荷物広げても見つからない。
買ったと思ったんだけどなぁ。
こんなのだけ盗られる訳ないから、勝手に俺が紛失したな・・

んで、時間が迫ってきたから金属検査へ向かった。
俺がいっつもしてる『悪魔の翼』のペンダントヘッドは かなり審議にかけられた。
５分くらい足止め喰らったな。



結局ＯＫ出たけど、駄目だったらどうなるんだろう。

ショルダーバッグを金属探知機に通したら、真四角の影がうつった。
それをみた　審査員　｢テキーラ？｣
俺　｢イエ～ス、シ～、シ～(西『Si』：英『YES』)｣

んで、ようやく審査を終えた俺は飛行機に乗り込んだ。
そして、１０分後・・離陸。

バイバイ、メキシコ。来年また会おう。


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2/17-④ 10 Pesos

離陸したメキシコ発、アトランタ行きの飛行機。結構空いてたんだ。
でも俺が座ってた列の席は全部埋まってた。
昼間に食ったアンブルゲサがどうも俺の腹の調子を悪くしだしてたから、
席が空いてるなら寝っころがりたいって思ってたんで、隣の席のアメリカ人（だと思う）に、
｢Can I move my sheet..?｣　っつったら、　｢Sure｣　っていう返事をもらった。
だから移動して、アトランタまでの５時間はほとんど席３つくらい使って、寝っころがってたな。
そうそう、今思い出したけど、俺の場合、リコンフォームってのは必要なかったみたいだ。
リコンフォームってのは、帰りの飛行機の座席予約で、旅先から、帰る日の予定便にはちゃんと乗りますっていう、
意思表示みたいな宣言をすることなんだ。
めんどくさいけど、やらないといけないことなんだなと、日本ではちょっと不安だったんだが、
結局その必要はなかった。こんなにガラガラになるくらいだからな。

んで、アトランタに到着。
俺は、忘れ物、落し物が無いか、足元と移動する前の座席をチェックしたら、
移動する前の座席に、１０ペソ硬貨が落ちてたんだ。

｢おいおい、１０ペソ落ちてるよ。
　ゲットだ ゲット。｣

なんてポッケにしまいこんで飛行機を降りたんだが、
あとから思ったが・・・どう考えてもこれは
誰かが置いたチップだｗ
だよなぁ・・表向きであんなに真っ直ぐ座席の真ん中にコインが落ちてる訳ねぇよなぁｗ
もうそれに気付いちゃって、アメリカの入国審査に向かう通路では笑いを一生懸命こらえてた。
｢１０ペソ落ちてるっ！！｣　じゃねぇよ・・ってｗ
まぁ結局チップの習慣てのは全く学習できてなかったって事っすわ。

そんな思い出の１０ペソ。
今じゃ俺のＺＩＰＰＯにブチ込まれてる。






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2/18-① 14 Hours

アメリカの入国審査で、
｢飛行機は何時だ。｣
と聞かれたので、
｢明日の朝１０時です。だからこの空港に滞在したいのですが・・｣
と、俺がいうと、審査員は
｢じゃあシャトルに乗って、
　バゲージクレームまで行ったら近くにロビーがあるから、
　そこに居ればいい。｣
と言ってくれた。

しかし、空港内は相変わらずわからん。
日本の空港すらわからんのにアメリカじゃぁわかる訳ねぇ。
とりあえず人が流れていく方について行って、
周りをキョロキョロしていたら、
塀に腰掛けた中年アメリカ人が ｢Japanese.｣ と声を掛けてくれたんだ。
んでその人に
シャトルでいくつ先の駅へ行けばいいのか聞いて、
メモ帳に書いてもらってたら、
女性の添乗員かなぁ・・
なんか"エージェント"って感じの二人が通りかかって
俺を連れてってくれることになったんだ。
なんつ～かジャッキーブラウンって感じの。
伝わりにくいなぁ・・・。
まぁなんていうかタランティーノの映画に出てきそうな雰囲気の。
ず～っと他愛の無い世間話みたいのを二人でしてるんだ。（普通か）
んでバゲージクレームまで着くと、さらっと、バイバイって感じでお別れした。
二人は何事もなかったかのように（まぁ何事も無いんだけどさぁｗ）
また世間話を続けながら去って行った。

バゲージクレームで待つこと２０分～３０分。
ベルトコンベアーに俺のバッグがゴロンッと出て来た。
審査の時に、機内に預けたバッグがクソ重たいことを伝えると、
カートを使ったほうがいいって言われたんだ。
だから俺はそのクソ重たいバッグを担いでカートに乗せて出ようとしたら、
３ドルかかるのね。アメリカのカートって。
成田空港のはタダだったんだけど・・
俺はチップの為に残しておいたグシャグシャの１ドル札がどうにか３枚あったから
両替とかめんどくさいことをせずにすんなり貸りることができた。
よし、滞在の準備は整った、とりあえずウロウロしてみよう。
・・・しかし手元には、かき集めても使える金は１１ドル・・・まずは両替所かな・・
と思って、探して、見つけたんだがもう閉まっちゃってた。現地時間夜１１時近くだからな。
まぁでも、とりあえず、くつろげそうなロビーも見っけて、落ち着いて。
３０分くらい寝っころがってたら、
掃除のおばちゃんが片っ端から寝てる奴等を排除してきてね・・ｗ
俺も見事に掃除の邪魔だと排除されてだな・・ｗ
どうにも時間が余るから
ウェンディーズにいって
アメリカのハンバーガーでも食って口直しをした。
まだメキシコのハンバーガーにやられてたからな。
（ロビー探してる時に、トイレにもいったよ、カートごと入れるんだ。）

そのウェンディーズで何食ったか忘れたけど、
たぶんセットについてたコーヒーでまた腹を下したｗ
くっそ・・外国のジャンクフードってのは俺には合わないのかな。
んで、空港の出口に併設してあるっていうか灰皿が置いてあるだけなんだけど、
そんな喫煙所でタバコを喫ってたら、インド人の中年女性にタバコをくれと言われた。
一本あげてちょっと話したんだが、
その人はカンクンに行ってたんだって、インド人てのも結構リッチなんだなぁ。
インドは今（２月）４０℃あるんだってさ。

英語で会話すんの楽しいなぁ・・
もっと話してぇ・・誰か俺に話し掛けてくれ・・
悪人でもなんでもいい。
なんでもいいけど・・あのウェンディーズで前の席に座ってたブロンドの女の子はどこいった・・
なんて俺は空港内をウロウロしだしたｗ
ハーツフィールド空港での滞在はあと１０時間・・・




カートに乗せたクソ重たい荷物。



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2/18-② 帰路

話し相手を探して空港内をうろつくこと３０分・・諦めた。
結局ロビーに戻り、一人、メヒコちゃんでクラプトンを爪弾く。
でも・・通して弾けるの２曲だし、周り寝てるし。
それも辞めて、カートの荷物に足を乗っけて寝ることにした。

朝７時、起床。
あんだけ見通しのいいロビーなら、荷物のそばに居れば
そうそう窃盗の心配などは無いようだ。
とりあえず、隣のソファーで寝てたアメリカ人のあんちゃんに話し掛けてみた。

俺　｢good morning.｣
米　｢morning..｣
俺　｢where are you from ?｣
米　｢×××（州の名前だった思う。忘れた。）｣
俺　｢hm..I went mexico city.｣
米　｢sounds great.｣

会話終了ｗ
んでまぁカートを引いてだなぁ、夜中には 開いてなかった店とかを見て回ったが、
もう手持ちのドルがほとんどなかったから、かき集めて音楽雑誌を一冊買っただけだった。

んで、いい時間になったから、機内に預けるバッグをチェックするカウンターに並んだ。
・・・さすがアメリカ。前の人なんてバッグ開けられてすげぇチェックされてる。
俺もされんのかなぁ、なんて思ってたんだけど、大して探られる感じもなく１，２分で許可された。

最後の金属検査は慣れたもの、どんどん脱いでいくｗ
こんだけひっかかっても別に、次の旅行から金属は控えて行こうとは思わないね。

で、帰国便に搭乗。
３人がけのシートの一番奥。
｢はぁ・・となりどんなのが乗るんだろう・・ブロンドの女の子がいいなぁ・・もしくは誰も来るな。｣
なんて思ってたんだけど。
日本人のおばちゃんだったから、日本まで寝てることに決定ｗ
まぁ隣は空席だったんだけどな。

スチュワーデスも日本人。でも酷かったよ日本人のスッチー。
英語しか喋れないアメリカ人にすげぇ冷たい・・
もうねぇ・・明らかにイラついてるの。プロだろ？あんたら。
・・・日本に帰るのが本当に嫌になってきた。


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